年の瀬を前に、栃木県塩谷町でしめ縄の出荷が最盛期を迎えている。
JAしおのや管内は県内有数の産地で知られ、24軒の生産農家が神棚に飾るごぼう〆(じめ)、玄関に飾る玉〆のほか、神社用として5メートルのしめ縄など約20種を製造、県内外の業者向けに出荷している。
13日は同町原荻野目の集荷場に計約1万7千本のしめ縄が持ち込まれ、辺りは青々とした稲わらの香りに包まれた。
〆(しめ)縄部会長の鈴木孝夫(すずきたかお)さん(71)は「今年も丹精込めて作った。幸せな新年を迎えてもらえれば」と話した。
同部会では年内に計約10万本を製造予定。直売はしていないという。