「風化させたくない」行方不明フランス人女性の家族、日光署で捜査状況聞く

報道陣の取材に応じるベロンさんの兄ダミアンさん(中央)=13日午後、日光市稲荷町2丁目

 2018年7月に観光で栃木県日光市を訪れ行方不明となったフランス国籍、ベロン・ティフェヌ・マリー・アリックスさん(40)の兄ダミアンさん(42)が13日、日光署を訪れ、捜査状況などの説明を受けた。有力な手がかりがない中、ダミアンさんは「風化させたくない。ベロンの特徴を覚えていてほしい」と訴えている。

 新型コロナウイルスの影響により来日は3年ぶりで6回目。11月25日から12月18日まで滞在予定で、妹のシビルさん(37)と共に日光市内のベロンさんの旅行計画先を捜索したり、同市内の飲食店などで情報提供を求めるチラシの掲示を呼びかけたりしている。

 ダミアンさんはインターネットで同市内の事件事故を調べるなどしてきた。同署員との面会にはフランス大使館の領事も同席し、調べた情報とベロンさんとの関連性を尋ねたが、具体的な回答は得られなかったという。

 ベロンさんは身長165センチ。髪は茶色で、白色系のノースリーブと小さなショルダーバッグを身に付けていた。県警は「引き続き事件事故の両面で捜査し、一刻も早く見つけられるように尽力する」としている。情報提供は日光署0288.53.0110。

© 株式会社下野新聞社