3本尊を「お身ぬぐい」 日光山輪王寺ですす払い【動画】

日光山輪王寺三仏堂で行われた3本尊のすす払い=14日午前9時、日光市山内(超広角レンズ使用)

 栃木県日光市山内の世界遺産・日光山輪王寺で14日、年末の大掃除に当たる「すす払い供養」が行われた。本堂「三仏堂」など同寺各所で僧侶や職員ら約100人が掃除に汗を流した。

 3本尊(阿弥陀如来、千手観音、馬頭観音)を祭る三仏堂では午前8時過ぎ、作業開始前に本尊の魂をいったん浄土へ帰す「発遣(はっけん)作法」が行われた。その後、役僧3人が長さ約6メートルの笹(ささ)竹などを使いながら、高さ約7.5メートルの本尊の「お身ぬぐい」をした。

 作業を終えた役僧の荻原貞宣(おぎわらていせん)さん(39)は「来年に向け仏様のすすを払うことによって、皆さまが疫病や厄難から逃れられますようにと心を込めて行った」と話した。

日光山輪王寺三仏堂で行われた3本尊のすす払い=14日午前8時50分、日光市山内(超広角レンズ使用)

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