畳縁で装飾「ヘリスマスツリー」 松井織物、児島の本社にお目見え

畳縁で華やかに飾り付けられた「ヘリスマスツリー」

 産地ならではの光景を楽しんで―。倉敷市児島唐琴地区伝統の製品「畳縁(たたみべり)」を使って飾り付けたツリーが、老舗メーカー・松井織物(同所)にお目見えした。赤と白系の帯状の織物をあしらい、クリスマスムードを演出している。

 縁にちなんで「ヘリスマスツリー」と名付けたツリーは、高さ2.5メートル。畳縁で作ったバラを模した約30個の花の上に、長さ約4メートルの畳縁8本をリボンに見立てて巻いた。木の下にはロール状の色彩豊かな畳縁を積み、かつて工場で使われていた木箱を“プレゼントボックス”として置いている。

 ツリーの設置は4回目。同市児島地区と玉野市を結ぶ国道430号沿いにある同社の本社入り口に25日まで展示する。午後4時半から9時ごろまでは、ツリーに付けたLED(発光ダイオード)の電飾を点灯させる。

 飾り付けを担当した松井敬祐さん(29)は「畳縁は日光や雨に強く、鮮やかな色合いを持続できる。今年はより華やかに仕上がったので、多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。

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