事故防止柵9.2キロは緊急補修 佐世保市、一斉点検結果を報告

 長崎県佐世保市は14日、市道に設置したガードパイプなどの事故防止柵(総延長136.2キロ)を一斉点検した結果、全体の約7%に当たる計9.2キロの部分で欠損などが見つかり、緊急の補修が必要な状態だったと明らかにした。危険な柵には注意を促すテープを付けており、市は「早急に補修や更新を進める」としている。市議会都市整備委員会で報告した。
 同市では10月に高齢男性が市道から約2メートル下に転落する事故が発生。現場では転落防止のガードパイプの一部が腐食し、外れた状態になっていた。男性は一時意識不明となり、現在、リハビリを続けている。
 市は転落事故を受けて一斉点検を実施。全市道約4千路線(約1800キロ)にあるガードパイプやフェンスなどを今月1日まで調査した。
 点検結果によると、緊急補修が必要な柵のほか、緊急性はないが、さびなどの発生で補修を要する柵が計20.3キロの部分で見つかった。
 市は今後、5年に1度のペースで全ての事故防止柵を点検すると説明。委員からは「1年に1度の点検を義務化するべきではないか」と指摘する声も上がった。


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