標高430メートルにそびえる“天空の山城”備中松山城跡(国史跡、高梁市内山下)で15日、全国の山城で唯一現存する天守(国重要文化財)のすす払いが行われ、一年間の汚れを落とすとともに新年に観光客を迎え入れる準備を整えた。
雪がちらつく中、業者が地上10メートル超の屋根に上り、落ち葉やクモの巣をほうきで払った。瓦のずれやひび割れも点検し、大きな異常がないことを確かめた。
2022年度の入城者数(11月末現在)は4万8536人。新型コロナウイルス感染拡大による臨時休館があった21、20年度の同時期よりいずれも1万人以上増え、コロナ禍前の水準に戻りつつあることから、市教委は「きれいになった城でさらに多くの来場者を期待したい」としている。
本丸への入城は28日まで。新年は1月4日に再開する。