新型コロナ対応目安 感染レベル4段階に改定 長崎県、強い行動制限とらず

 長崎県は15日、新型コロナウイルスの感染段階対応の目安を改定した。県内の感染状況を5段階で示すレベルのうち「2-I」(病床使用率20%)と「2-Ⅱ」(同35%)について、「2」(同30%)に一本化し4段階に変更。レベルごとの対策は「3」(同50%)以上になっても、まん延防止等重点措置などに基づく強い行動制限を行わず、経済活動を維持しながら感染拡大防止を図る方針を明確にした。
 レベル3の状況で医療への負荷が増大し、社会経済活動への影響が生じている場合は「医療ひっ迫防止対策強化宣言」を発令し、医療体制の機能維持などの対策を強化する。それでも感染拡大が続く場合は「医療非常事態宣言」を発令し、人との接触機会を減らす対策を強化する方針。レベルの判断指標の病床使用率も国の基準に合わせて一部変更され、「4」は100%から80%に引き下げた。
 一方、県は新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行に備え、電話・オンライン診療が可能な医療機関を約180に拡充した。今月中に分かりやすくリスト化し、県のホームページで公表する予定。年末年始に向け、帰省前後の検査やオミクロン株対応のワクチン接種を呼びかけた。今月24日から1月12日まで、感染に不安を感じる無症状の県民向け無料検査を、県外から帰省した人などにも対象を広げる。


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