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手や足の指を器用に使ってわらを束ね、結って締めていく。長崎県佐世保市広田3丁目の久野耕治さん(74)が慣れた手つきで横幅80~90センチのしめ縄を作る。新年を迎える準備は大詰めを迎えている。
わらの匂いが立ち込める一室。車庫だった場所を作業場に改装した。作業開始はまだ外が暗い午前4時ごろから。11月から12月中旬まで続く1人作業は、約10年前からの恒例行事だ。
「待ってくれる人がいるからやめられない」と久野さん。毎年、26~31日まで自宅で販売しており、常連客との再会が励みになっているという。
作業場には、飾り付けを待つしめ縄が積み重なる。「新型コロナなどいろいろあるけれど、子どもたちが健やかに育ってほしいね」。願いを込めながら作業を急ぐ。