小さなうさぎ、手作りの温かさ 鹿沼の「きびがら細工」【動画】

工房にずらりと並ぶウサギのきびがら細工=16日午前10時20分、鹿沼市村井町

 来年のえと「卯(うさぎ)」をかたどった「きびがら細工」作りが、栃木県鹿沼市村井町のきびがら工房で大詰めを迎えている。

 県伝統工芸品「鹿沼箒(ほうき)」の端材を活用したきびがら細工は、同工房の3代目増形早苗(ますがたさなえ)さん(45)が手作業で制作している。7月中旬から作り始め、計約1千個を用意。同市内の工芸館などで販売する。

 サイズは体長8センチ、6センチ、4センチの大中小3種類。1個を仕上げるのに約1週間要するという。16日もきびがらを小刀で削って形成するなど、慣れた手つきで作業を進めていた。

 増形さんは「玄関などに飾っていただき、1年を心穏やかに過ごしてもらえれば」と話していた。

工房にずらりと並ぶウサギのきびがら細工=16日午前10時35分、鹿沼市村井町

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