来年のえと「卯(うさぎ)」をかたどった「きびがら細工」作りが、栃木県鹿沼市村井町のきびがら工房で大詰めを迎えている。
県伝統工芸品「鹿沼箒(ほうき)」の端材を活用したきびがら細工は、同工房の3代目増形早苗(ますがたさなえ)さん(45)が手作業で制作している。7月中旬から作り始め、計約1千個を用意。同市内の工芸館などで販売する。
サイズは体長8センチ、6センチ、4センチの大中小3種類。1個を仕上げるのに約1週間要するという。16日もきびがらを小刀で削って形成するなど、慣れた手つきで作業を進めていた。
増形さんは「玄関などに飾っていただき、1年を心穏やかに過ごしてもらえれば」と話していた。