名画すっきり 大原美術館で大掃除 感謝込めほこり払い落とす

「受胎告知」を掃除する職員

 大原美術館(倉敷市中央)で19日、年末恒例の大掃除が行われ、観光客らを魅了した名画のほこりを、職員が感謝の気持ちを込めて払い落とした。

 モネ「睡蓮(すいれん)」やエル・グレコ「受胎告知」が飾られた本館で、職員約20人が作業。作品を壁から下ろし、はけで額のほこりを払うとともに絵を覆うアクリル板を布で拭いた。清掃は工芸・東洋館でもあった。

 長引く新型コロナウイルス禍や燃料費高騰で厳しい経営環境が続く一方、2022年度の入館者数は、コロナ対策の行動制限が緩和された影響で、目標とした10万人を大きく上回る22万人に上る見通しという。

 同市内では来年、先進7カ国首脳会議(G7サミット)に伴う労働雇用相会合が春に予定されていることもあり、森川政典副館長は「多くの皆さんに足を運んでもらいたい」と話した。

 26~29日に休館し、30、31日は開館。来年1月1日は本館のみ、2日から通常開館となる。10~13日は臨時休館する。

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