栃木県内3300人感染13人死亡 新たな派生型を初確認 新型コロナ

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県は20日、新たに3300人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者は6日ぶりに3千人を超え、県内の累計感染者数は32万9614人となった。5〜20日に、50代女性と70代の男女4人、80歳以上の男女8人の計13人が死亡し、県内の死者は計686人となった。ゲノム解析の結果、オミクロン株の派生型「XBB」の感染者が県内で初確認された。

 新規感染者は0歳〜90歳以上の男女で、50代以下が全体の8割超を占めた。最多は10代で546人。40代495人、10歳未満488人、30代476人と続いた。死者のうち、8人は入院中、3人は施設療養中、2人は死亡後に陽性が確認された。「XBB」の感染は、4〜10日に陽性が判明した人から1人確認された。

 クラスター(感染者集団)は計8件確認された。全て高齢者施設で、宇都宮市内の施設で18人、佐野市で12人、下野市、栃木市、小山市、野木町でそれぞれ6人、真岡市で25人、足利市で7人が感染した。

 入院者(予定含む)451人、宿泊療養者118人、重症者8人。19日時点の病床使用率は64.2%、重症病床使用率は17.4%となっている。

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