一生懸命作ったイモ 動物のために ももぞの福祉園 池田動物園に贈る

池田動物園に贈られたサツマイモとももぞの福祉園の利用者ら

 飼料価格の高騰に苦しむ池田動物園(岡山市北区京山)で餌に役立ててもらおうと、障害者支援施設「ももぞの福祉園」(同粟井)は20日、利用者らが栽培したサツマイモ約100キロを贈った。

 福祉園の山本龍太サービス管理責任者と利用者らが動物園を訪れ、忠政智登士副園長にサツマイモを渡した。利用者が「一生懸命作ったイモを動物のために使って」と呼びかけると、忠政副園長は「喜んで食べてくれると思う。本当にありがたい」と話した。

 飼料価格高騰の影響を受けている動物園の状況を報道で知った福祉園が、大きく育ち過ぎたり傷が付いたりした規格外品の寄贈を申し出た。動物園ではキリンやサルなどがサツマイモを食べ、1日の消費量は約10キロになるという。

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