正月だんらんのお供に 水ようかん作りピーク 日光の老舗店【動画】

最盛期を迎えている水ようかん作り=22日午前10時25分、日光市中鉢石町

 栃木県日光市の世界遺産「日光の社寺」門前町に立ち並ぶ老舗和菓子店で、おせち料理の一つとして親しまれる「水ようかん」作りが最盛期を迎えている。

 水ようかんは冷蔵庫が普及する前まで、冬場が旬の食べ物とされていた。今も年末年始になると、多くの人が各店自慢の水ようかんを買い求める。

 同市中鉢石(はついし)町にある1895年創業の「三ツ山(みつやま)羊羹(ようかん)本舗」では、22日も早朝から製造作業が行われた。国産の小豆から作ったあんと寒天、砂糖を煮溶かし、冷まして型へと流し入れる。固まった後、均等に切り分けられる。

 同店はこの時季、1日約1万本を手作りしている。三ツ山泰弘(やすひろ)社長(42)は「特に30、31日がピークとなる。お正月に水ようかんを食べるという文化を大切に残し、家族だんらんの一品になれば」と話した。

最盛期を迎えている水ようかん作り=22日午前10時45分、日光市中鉢石町

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