長崎県五島市は、サイクリングの旅行商品を開発しようと、インターネット上で自転車の魅力を発信するインフルエンサーや専門誌のライターらを招いた視察ツアーをした。周遊型のサイクリングコースをつくり観光振興を図る実証事業の一環。
市は来年1月、富江半島の野菜農家などを自転車で巡りながら調達した食材で料理する体験型イベントを予定しており、企画への意見を募るほか、交流サイト（SNS）などで発信してもらう。
18～20日に実施し6人が参加。19日は、自転車で富江町の海岸沿いからトマト農家や水産加工会社など約20キロを巡った。入手した食材は鮮魚卸「金沢鮮魚」で調理、試食。専門誌ライターの谷口建志郎さん（34）＝愛知県＝は「見晴らしが良く、肉や魚、野菜など地元の食材がおいしい。サイクリングとの組み合わせは魅力的」と話した。
参加者はこのほか、鬼岳や鐙瀬（あぶんぜ）溶岩海岸など、市内の観光地のモデルコースを自動車で巡った。
