佐世保市長選 萩原元市議が出馬正式表明 IRに慎重姿勢

 元佐世保市議の萩原活氏(63)は23日、同市内で会見し、任期満了に伴う来年4月の同市長選に無所属で立候補すると正式表明した。
 萩原氏は昨秋の衆院選長崎4区に出馬して落選。市長選への立候補について、「(衆院選後も)みなさんからの期待が多くあった。佐世保、県北が非常に寂しくなっており、経済も停滞している。楽しい佐世保市づくりを念頭に置いている」と説明。政策面では「1番は経済対策」と強調し、産業振興や雇用創出などを図るとした。
 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に対しては、香港に拠点を置く投資会社がIR誘致先のハウステンボスを買収したことに触れ、「(安全保障の観点から)立ち止まって考える必要がある」と慎重な姿勢を示した。
 石木ダム建設は推進の立場。政党や団体などへの推薦申請は現時点で考えていない。
 次期市長選を巡っては、朝長則男市長が5選不出馬を表明。これまでに、県議の宮島大典氏(59)=佐世保市・北松浦郡区=と同市議の橋之口裕太氏(39)がともに無所属での立候補を表明している。


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