西九州新幹線 開業3カ月 61万9000人が利用 「ふたつ星4047」は平均乗車率95%

 JR九州は23日、西九州新幹線(武雄温泉-長崎)の開業(9月23日)から3カ月間の利用者は約61万9千人だったと明らかにした。引き続き新型コロナウイルス禍前の2018年同期実績を、やや上回る水準で推移している。
 開業日から今月22日までの91日間の実績。開業前の諫早-長崎間の在来線との比較で、21年の約2倍、18年比で105%だった。3カ月間の平均乗車率は34%。
 月ごとの推移を見ると、開業1カ月目は1日平均6600人(18年同期比102%)、2カ月目は同7200人(同108%)に増加したが、3カ月目は6600人(同105%)に減った。古宮洋二社長は会見で「例年12月は人の動きが鈍る閑散期。その中で、18年比を上回ったのは好調と言える」と分析。開業の話題性から年末年始の帰省客増加に期待する一方、「新型コロナ第8波の状況が気になる」と述べた。
 新幹線エクセルパス(定期券)の利用者は、11月末時点で290人で、増加傾向。西九州新幹線と同時に武雄温泉-長崎の在来線で運行開始した観光列車「ふたつ星4047」は平均乗車率95%と好調だった。


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