人物、風景、抽象…洋画の玉手箱 笠岡・竹喬美術館で特別展開幕

人物や風景など多彩なジャンルの洋画が並ぶ竹喬美術館の特別展

 笠岡市六番町の市立竹喬美術館で24日、特別展「開館40周年記念 洋画の玉手箱 谷コレクション」(山陽新聞社共催)が開幕した。人物や風景、抽象など多彩なジャンルの作品が来場者を魅了している。来年2月12日まで。

 石川県立美術館にも所有作品を寄託する同県白山市在住の医師谷吉雄氏(72)が収集した90点を展示。引き込まれるような暗い画面が印象的な鴨居玲の「酔っぱらい」をはじめ、淡い色調でひんやりとした秋の空気を表現した佐分眞の「セーヌの初秋」、独特の構図で都会を活写した松本竣介の「街(靴みがきの少年)」などが並ぶ。

 夫婦で訪れた兵庫県尼崎市、会社員(56)は「画家の知名度にとらわれないコレクションで興味深い。好みの作家も見つけたので良かった」と話した。

 一般800円、高校生以下無料。月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(29日~1月3日)休館。問い合わせは竹喬美術館(0865―63―3967)。

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