ウインターカップ高校バスケ 女子 長崎西、惜敗 東京成徳大高に58-66

【女子2回戦、長崎西ー東京成徳大高】第3クオーター9分、長崎西のフォワード鬼塚(左)がシュートを狙う=東京体育館

 バスケットボールの第75回全国高校選手権(ウインターカップ)第2日は24日、東京体育館などで男子の1回戦20試合と女子の2回戦16試合が行われ、長崎県勢は女子の長崎西が東京成徳大高に58-66で敗れて、3回戦進出を逃した。
 長崎西は第1クオーターで12-24とリードされると、その後も高さのある東京成徳大高に点差を広げられた。32-57で入った第4クオーターはガード中村を中心に攻め続けて8点差まで迫ったが、逆転には至らなかった。
 女子で今夏のインターハイを制した京都精華学園は小林(宮崎)を85-63、4連覇を狙う桜花学園(愛知)も聖カタリナ学園(愛媛)を101-58で下して3回戦進出。インターハイ準Vの大阪薫英女学院なども順当に勝ち上がった。
 第3日は25日、同体育館などで男子2回戦16試合と女子3回戦8試合を実施する。

◎3年生、意地の反撃

 最大27点差をつけられても、諦めずに走り続けた女子の長崎西。第4クオーター8分からはオール3年生の布陣でコートに立つと、ここから9点連取する反撃を見せた。残り10秒を切ってドライブインから得点したガード原田は「全部出し切りたかった」と仲間たちの思いを代弁した。
 前半を18点ビハインドで折り返しても、誰も気落ちしていなかった。「相手、うまいね。だけどやれるよ」。主将の鬼塚を中心に、みんなで声をかけ合った。田中監督も「やっぱり最上級生が頼もしかった」と振り返ったように、試合終盤は原田やガード西村ら控えメンバーも好守で貢献。最後まで意地を見せ続けた。
 チームスローガンは「ココロハヒトツ」。その言葉通りに、全員が一丸となって体を張り続けた。主将のフォワード鬼塚は「みんなで支え合えたから、この舞台でいいゲームができた」と充実した表情で最後を締めくくった。


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