<わがまち回顧2022> 五島支局 観光に“追い風”活用策を

観光客のおもてなしや地元の機運を高めようと設置された地元協議会作成ののぼり=五島市役所

 新型コロナ禍で打撃を受けた主要産業の一つ、観光の回復に向け、“追い風”となる動きがあった。
 1月、貴重な地形や地質が残る自然公園「日本ジオパーク」に、五島市の下五島エリアが認定された。地域の資源と住民の生活文化が改めて評価された形だ。
 8月には、ワーケーション対応の滞在型宿泊施設「カラリト五島列島」、高級リゾートホテル「五島リトリートray(レイ)」が相次いでオープン。10月には、五島列島が舞台の一つのNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の放映が始まり、全国的に露出する機会が増えた。国や県市の旅行支援もあり、需要が高まっている。
 市の統計によると、2019年に同市最多の25万3千人だった観光客数は、20年12万4千人、21年11万8千人と減少。ただ今年は10月時点で、この2年の水準を上回っている。こうした回復基調をどこまで伸ばせるか。受け入れ態勢の整備など、依然として課題は残っており、リピーター獲得や交流人口拡大に向けた、いっそうの取り組みが求められる。
 主なニュースは▽ごとうエフエム開局▽福江島-奈留島間などでドローンによる医薬品配送開始▽旧市立図書館閉館▽崎山沖で、浮体式洋上風力発電の集合施設(ウインドファーム)の設置始まる


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