「1年間の成果発揮できた」 高校駅伝日本一の倉敷 選手ら凱旋

生徒代表から花束を受け取る(左から)新雅弘監督と南坂柚汰選手=倉敷高

 25日に京都市で行われた男子第73回全国高校駅伝で4年ぶり3度目の日本一を成し遂げた倉敷の選手らがレースから一夜明けた26日、倉敷市の同校に凱旋(がいせん)した。

 生徒や教職員、地域住民ら約200人の盛大な拍手に迎えられ、バスで“帰還”。新雅弘監督が「都大路を軽やかに駆け抜け、(2時間1分10秒の)大会新記録を出せたのは皆さんの後押しのおかげ」と応援に感謝し、1区で5位発進した副主将の南坂柚汰選手は「目標の優勝に向け、1年間取り組んできた成果を一丸で発揮できた」と話した。

 福田耕士校長が「県民に大きな勇気と感動を与えてくれた」とたたえ、生徒代表が新監督と南坂選手に花束を手渡した。

 陸上部の後援会員らを招いた報告会もあり、各選手が「チーム全員で勝ち取った結果」「一つでも上の順位でつなごうと走った」などと振り返った。携帯電話に届いた祝福メッセージで優勝を実感したという南坂選手は「いいクリスマスになった」と笑顔を見せた。

 倉敷は3区のケニア人留学生サムエル・キバティ選手が区間新記録の快走で3位からトップに浮上。4区桑田駿介選手も区間賞でリードを広げた。7人全員が区間5位以内と、都道府県予選で全国トップタイムをマークした実力を発揮した。

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