フタバ食品がアイス再値上げ 半年で異例、コスト増やむなく

来年3月1日出荷分から再値上げになるアイスクリーム商品の一部

 フタバ食品(宇都宮市一条4丁目、斎藤貞大(さいとうさだお)社長)は27日までに、アイスクリームの28商品を2023年3月1日の出荷分から10~20円値上げする価格改定を発表した。値上げは今年9月以来6カ月ぶりとなる。このうち再値上げとなるのは26品目で、同社が半年間に同一商品を2回値上げするのは初めて。原材料高などを受けて異例の対応を迫られた形だ。

 乳製品・油脂糖・安定剤などアイスの主原料をはじめ包装資材やエネルギーコストの高騰、人手不足による人件費上昇が理由。

 同社の広報担当者は「9月の値上げは7月に判断したが、まさかその後も原材料などの値上げが続くとは想定外だった」と説明する。「自助努力の限界を超えており、品質を維持するには同じ原材料を使わざるを得ない」と理解を求めた。

 9月に10円値上げした「特デカチョコバー」「里もなか」など15商品を10円上げる。人気の「ダンディーチョコレート」など2商品と、9月に30円値上げした「メロンの季節 夕張&タカミ」など4~6本(個)入りの8商品は20円引き上げる。オープン価格3商品も再値上げする。

 10月に値上げした看板商品の氷菓「サクレレモン」などは据え置く。

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