教育に新聞を活用するNIEの実践報告会(岡山県NIE推進協議会主催)が27日、岡山市北区柳町の山陽新聞社であり、実践指定校2年目の県内5校が取り組みと成果を発表した。
玉野市立荘内小の小川弥生講師は、6年生が修学旅行の新聞を読んでもらいたいとコーナーを設置したことを紹介。地元の園児や中学生にも感想をもらえたとし「新聞が人と人のつながるきっかけになった。これからもあふれる情報から自分たちに必要なものを選択できたり、社会的事象に関心を持ち、自分のこととして考えられたりする児童の育成を目指したい」と話した。
岡山理科大付属中の是沢晋哉教頭は、全学年で取り組んだ本紙コラム「滴一滴」のポイントを一文で表現し、気付いた点をまとめる活動などを報告。「生徒は自分の知らない情報が得られ、興味がなかった分野にも目を向けることができたようだ。今後は時事問題への関心を高めるためのアプローチを工夫したい」とした。
笠岡市立新山小、赤磐市立磐梨小、高梁城南高も発表した。報告会には小学校から大学までの教員や新聞関係者ら約40人が出席した。