<わがまち回顧2022> 平戸支局 企業誘致で若者の定着に期待

連携協定を締結した「SPACE WALKER」の眞鍋顕秀代表取締役CEO(左)と黒田成彦市長=10月12日、平戸市役所

 長崎県平戸市は10月、ベンチャー企業の「SPACE WALKER(スペース ウオーカー)」(東京)と地域活性化に向けた連携協定を締結。同社は9月、市内で長崎工場を稼働させた。市は若い世代の地元定着、Uターン就業につながることに期待を込める。
 同社は2017年12月設立。有翼再利用可能ロケットの設計・開発、極低温ロケットエンジン燃料対応の高圧ガス複合材タンク開発と製造などを手がける。国内外の企業と連携し、複合材タンクの高強度化と軽量化を実現。高強度複合材タンクは政府が進める水素ステーション整備に必要なタンクに応用でき、多様な需要に応えられる。市場拡大も見込めるという。
 同市は同月、12年創業のIT関連企業、「Wiz(ワイズ)」(東京)とも連携協定を締結。40万社超の取引先があり、IT分野で企業をサポートする同社の知見と情報発信力で平戸の認知度を高め、オフィス系企業の誘致を狙う。
 人口減に歯止めがかからない中、成長産業分野の企業との連携を実現した。
 主なニュースは▽平戸瀬戸市場10周年▽たびら昆虫自然園30周年▽平戸海関幕内昇進▽「平戸のジャンガラ」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録▽松浦史料博物館が400年前のビール再現


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