川崎大師の地元商店街 アメ切る心地よい音色響く 年の瀬のにぎわい

包丁でアメを切る音が響く「松屋総本店」=川崎市川崎区

 神奈川県内でも有数の初詣客が足を運ぶ川崎大師平間寺(川崎市川崎区)の商店街では年の瀬ににぎわいを見せている。新型コロナウイルス感染症の再拡大を受け、参拝者には「来年こそは収束を」と、コロナ禍前の日常を願う声も聞かれた。

 包丁でアメを切る心地よい音色が響くのは、「とんとこ飴きり」で知られる「松屋総本店」。同店の田中啓太さん(38)は三が日に向け、準備の最後の仕上げにいそしんでいた。大みそかから元旦にもアメを切る実演も行うという。「コロナ禍だった去年、一昨年よりも商品数は1.5倍ほど用意している。コロナ禍で来づらいかも知れないが、ここでしか聞けない生の音色も聞いてほしい」と田中さんは意気込む。

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