夢をテーマに経験語る 鳥海選手母校で母・有理江さん講演 大崎高70周年記念

「夢」をテーマに講演する鳥海選手の母親、有理江さん=大崎高

 東京パラリンピック車いすバスケットボールの銀メダリスト、鳥海連志選手が卒業した西海市大島町の長崎県立大崎高(酒井俊治校長、118人)で21日、母親の鳥海有理江さん(46)=長崎市=が「夢を叶(かな)える人の時間の使い方」と題し講演した。
 同校創立70周年の記念式典に引き続き開いた。連志選手のお祝いのビデオメッセージが流された後、鳥海さんが講演。連志選手が常に夢や目標を掲げ車いすバスケに向き合っていたことを紹介した。
 鳥海さん自身が抱いていた夢は「母親になりたい」。子どもたちを全力でサポートしてきたことで「想像を上回る『おまけ』付きでかなった」と述べた。「頑張った人、やり続けた人だけが感じる達成感や充実感、喜びを皆さんにも感じてほしい」と生徒らに語りかけ「そういう日がくることを心から願っている」と結んだ。
 記念式典では、生徒代表の松尾紘太朗さん(17)=2年=が「後の世代にしっかり伝統と歴史を継いでもらい、これからも多くの人に寄り添える高校にしていきたい」と誓った。

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