小泉孝太郎さん、福井県を初訪問し完全にほれ込む 食や日本酒、ものづくり…「北陸新幹線で通いたい」

「福井が大好きになりました」と語る小泉孝太郎さん=東京・銀座の福井県アンテナショップ「LIMITED STORE 291」
「北陸新幹線の福井開業が楽しみ」と語る小泉孝太郎さん=東京・銀座の福井県アンテナショップ「LIMITED STORE 291」

 「福井の皆さんの温かみを一番感じた。福井県が大好きになりました」。俳優の小泉孝太郎さん(44)が福井県を初めて訪れたのは2022年4月。映画「おしょりん」の撮影だった。

 「撮影期間中は東京、福井を行ったり来たりでしたけど、初めての福井にどっぷりとつかることができた。本当に不思議な気持ちでしたよ、あの時。1カ月ぐらい福井と東京の2拠点生活だったんですけど、どっちも落ち着くようになってしまった」

 福井が落ち着く。そうさせたのは人の温かさ。「福井の県民性だと思うんですけど本当に温かい。福井の皆さんの人柄は大好き。ちょっとシャイなところもね」。福井弁にも心地よさを感じた。「小泉さん↗って、独特のイントネーションは好きでした。すごくぬくもりがあって、落ち着くんですよね。話し掛けてくれる皆さんの福井弁を聞いているだけで癒やしでした」

 訪れる前に抱いていた福井のイメージはお酒。「おいしい日本酒がたくさんあるなって。(滞在中は)相当の酒造会社のお酒を飲みましたよ。福井から東京にも送りました、何十本と。もうおいしくて。昔から東京で福井のお酒は飲んでいたけれど、福井で飲むのがぜいたくだし、地元で味わえる喜びは違いましたね。世界中に広まっているお酒もある。それだけおいしいってのは、米や水など、福井の土地自体に魅力があるということなんだなと思う」。甘い食べ物も大好き。福井は今、水ようかんの季節。「今ですか? えー夏じゃなくて? 冷やし中華を冬に食べるような、それくらいの衝撃。不思議ですね。ぜひ食べてみます」

 福井は幸福度日本一と言われる。「僕の考えなんですけど、人それぞれ何が幸福かは違うけれど、食はものすごく大事だと思う。(福井には)食べ物にしてもお酒にしても、口に合わないなっていうものがなく、何かホッとするんです」

 映画では、福井の眼鏡産業の礎を築いた人物を演じた。福井はものづくり県でもある。「知らず知らずに使っていたなってものが多い。越前焼とか越前漆器とか。福井の人はあまり全面的にアピールしないけど、世界に誇れるものたくさんある。皆さん誇りをもって仕事をされているのを感じた」

 撮影期間中は飛行機を利用して福井と東京を7往復したという。「申し訳ないんですけど、福井ってこちら側(関東)の人間にとってはものすごく遠い。正直『福井県ってどうやって行くんだろう』っていう人がほとんどだと思う。北陸新幹線の開業によって福井が身近に感じられるようになる。大きく変わるでしょうね。いろんな友達を連れて福井に行きたい。新幹線の開通が楽しみで仕方ない」

 「あのゴルフ場に行って、あの宿に泊まって、あのお酒を飲んで…」。プライベートで福井を訪れた時のプランはすでに思い浮かんでいる。「春夏秋冬それぞれに魅力的なものがたくさんあると思う。これからの人生、時間がある限り福井に通わせていただきたいなと思います」

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 ◇こいずみ・こうたろう 2002年にテレビドラマで俳優デビュー。以降、数々のドラマ、映画に出演し、バラエティー番組でも活躍中。2023年秋公開予定の映画「おしょりん」では、福井の眼鏡産業の礎を築いた増永五左衛門を演じた。神奈川県出身。44歳。

福井県民にメッセージを送る小泉孝太郎さん

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