埼玉県の熊谷駅、ガリガリ君の工場見学は夢の時間 北陸新幹線で福井から近くなるまち紹介

アイス「ガリガリ君」を生産している赤城乳業の山崎裕祐さん(左)と鈴木夏代さん=埼玉県本庄市
埼玉県熊谷市民のソウルフード「肉汁うどん」=熊谷市内

 2024年の北陸新幹線福井県内延伸により時間的に近くなるのは東京だけじゃない。北陸3県を越えて新潟、長野、群馬、埼玉各県のまちにも気軽に出かけられる。一足先に各駅沿線を巡ると、観光スポットやグルメに加え、多くの温かい笑顔に出会えた。

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 人気のアイス「ガリガリ君」を生産する赤城乳業の本社(埼玉県深谷市)は、熊谷駅から車で約30分。生産拠点の本庄千本さくら「5S」工場(本庄市)の見学は、ネット予約が毎月開始数秒で満員になる。

 見学路の至る所におなじみのキャラクターが登場し、最終地点の広場にはガリガリ神社に、ガリガリ君大仏がある。20分間のアイス食べ放題は、子どもにとっては夢の時間。生産ラインの社員は可能なかぎり、見学客に手を振ってくれる。

 企業理念は「遊び心を大切に」。総務部の山崎裕祐さん(36)は「アイスを食べる幸せ、当たり棒のわくわく感。お客さまと同じ気持ちで仕事ができる職場を目指している」と説明してくれた。

 これまでに発売されたガリガリ君の風味は160種類以上で、シチュー味やナポリタン味といった「衝撃作」も。マーケティング部の鈴木夏代さん(37)は「おいしいのは当たり前。お客さまが、いろんな味を楽しんでいるシーンを想像しながら商品開発している」と話す。

 2023年には、コロナ対策で制限してきた見学の定員数を緩和する予定。2人は「福井からの見学もお待ちしています」。

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熊谷で見つけた

▽小麦産地定番の味「肉汁うどん」

 関東平野の北西部に位置する熊谷市は、全国屈指の小麦の産地。コシの強い生うどんを、肉のうま味が効いた温かなだしで味わう定番メニュー「肉汁うどん」を提供する飲食店が約40店舗ある。特に熊谷での収穫、製粉、製麺にこだわった「熊谷うどん」のブランド化が進んでいる。

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