サムスンが米ライダー用半導体企業に追加投資...自律走行の核心技術

サムスン傘下のベンチャーキャピタル企業である「サムスンベンチャー投資」が、米国のライダー用半導体開発会社「ルモティブ(Lumotive)」に追加投資を行った。ライダーが自律走行分野の核心技術として浮上するなか、関連企業への投資を強化するものと解釈される。

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ルモティブは4日、サムスンベンチャー投資が主導した戦略的資金調達ラウンドを通じて1300万ドルを誘致したと明らかにした。

今回の資金調達ラウンドにはUSAAとユニクエストが新規投資家として参加した。 これによりルモティブは合計5600万ドル以上の資金を確保することになった。

サムスンベンチャー投資は昨年8月にもルモティブの戦略的資金調達ラウンドを主導したことがある。 当時、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツとタイのハイマックス・テクノロジー、スイス・クワンファンド、米国メタVCパートナーズが資金調達ラウンドに参加した。

サムスンベンチャー投資は最近急速に成長しているライダー市場の成長可能性に注目し、追加投資を決定したものと見られる。 市場調査機関のヨル・インテリジェンスによると、ライダー市場は2027年までに年間平均20%台の成長率を記録すると予想される。

去る2018年設立されたルモティブは次世代ライダー・LCM(Light Control Metasurface)チップを開発する企業だ。 ルモティブは現在、グローバル企業24社と協力関係を結んでおり、これによりLCMの低電力と低コスト・小型化を実現している。

昨年開かれた世界最大のIT・家電博覧会「CES 2022」では、LG電子の車両用照明子会社ZKWとともにライダーセンサーを搭載した車両ヘッドライトを披露した。 今年のCESではさらに高度化されたライダソリューションを披露する予定だ。

ルモティブは今回誘致した投資資金を次世代ライダーセンサーに使われる光学半導体装置の開発に活用する計画だ。これにより自動車や関連産業に革新的な半導体技術を提供する方針。

サム・ヘイダリ・ルモティブ最高経営責任者(CEO)は、「私たちのLCMチップは、その部門にわたって広範な認識と安全要件を解決できるユニークな位置にある」とし「今回の投資誘致は現世代LCMチップの配置と次世代 製品開発を加速するだろう」と述べた。

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