スター候補生インタビュー(5) サッカー女子 松木葵(柳ケ浦3年) 【大分県】

大型FWとして1年生の頃から注目されていた松木葵。最終学年になってからはキャプテンを務め、チームの大黒柱として活躍した。キック力と足元の高い技術が評価され女子プロリーグ「WEリーグ」に所属するINAC神戸レオネッサへの内定が決まり、新たなステージへの挑戦に気持ちが高まる。

Q:INAC神戸への内定が決まりましたが、率直な感想は?

正直、驚いています。昨年の夏に練習に参加したときは、ロングキックなど通用する部分はあると感じていましたが、常にいいパフォーマンスを見せることができたわけではないので無理だろうと思っていました。オファーが来たときは信じられなかったです。

Q:WEリーグの初代王者の一員となりますが、チームの印象は?

日本代表選手もいっぱいいて、テレビとかで見る人ばかり。その中でも田中美南選手はすごかった。身長は高くはないけど、しっかりヘディングを当てるし、(ボールを持ったときの)ターンで簡単に追い抜かれました。体の使い方がうまく、当たりも強かったです。

Q:プロはいつから意識していましたか?

全然考えていなかったのですが、高校2年の全国高校選手権が終わった後にWEリーグのいくつかのチームから調査が入っていると言われました。(1学年上の)安倍乃花さん(AC長野パルセイロ)がプロになったこともあり、頑張ればプロになれるかもと思いました。そこからプロで通用するために必要な細かなプレーまで意識するようになりました。

INAC神戸レオネッサへの内定が決まった松木葵

Q:どんな選手になりたいですか?

チームのために全力を出せる選手になりたいです。両足で長いボールを蹴ることができるのは武器だと思うので、そこで攻撃の起点になりたいです。

Q:高校3年間で成長できたことは?

試合形式の練習で味方の選手が後ろからボールを取られたときに、「何で声を掛けなかったのか。お前が一言声を出せばボールを取られなかった。そんな簡単なことができないのか」と林(和志)監督から言われて、声を出す大切さを学びました。

Q:そもそも柳ケ浦を選んだ理由は?

私は宮崎出身なのですが、1学年上の先輩が柳ケ浦に行ったこともあって、高校でサッカーをするなら強い高校でプレーをしたいと思うようになり、柳ケ浦を選びました。小学生の頃から一緒にサッカーをしていた同級生も一緒に入学したので、寂しさはなかったし、3年間楽しくサッカーに打ち込めました。

Q:2023年は、どんな1年にしたいですか?

レベルの高い選手たちに食らいつき、知識をつけ、技術をまねして力をつける1年にしたいです。私は年代別の日本代表にも入ったことはないですが、粘り強くプレーすれば強い相手でも勝てることを、柳ケ浦で学びました。そこは自信持ってプレーしたいし、何も失うものはないので、どんどんチャレンジして、思いっきり楽しみたいです。

粘り強いプレーでチームの勝利に貢献したいと語った

(柚野真也)

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