長崎市新庁舎が開庁 1~9階で業務開始 電停の名称も「市役所」に変更

開庁式の後、真新しい窓口を利用する市民ら=長崎市役所

 長崎市魚の町の市公会堂跡地に移転した市新庁舎が4日、開庁した。子育てや福祉など市民の利用が見込まれる窓口を中心に、1階から9階の一部で業務が始まった。残りの部局は順次移転し、作業は今月末に完了する。
 新庁舎は地上19階、地下1階。本館や別館など9カ所に分散していた部署を集約し、職員間の連携を取りやすくするほか、各種手続きや相談窓口を低層階にまとめて配置するなどして市民の利便性を高めた。新庁舎にかかる総事業費は約256億円。
 4日、業務開始前に開庁式があり、田上富久長崎市長や職員10人が市民らを迎えた。田上市長は「職員一同、新たな気持ちで長崎市の発展に努める」と開庁を宣言。訪れた市民は職員の説明を受けながら新しい庁舎で手続きを進めたり、展望フロアで眺望を楽しんだりした。
 展望フロア(19階)は混雑回避のため、2月上旬までオンラインか、はがきによる予約が必要。開庁に合わせて、長崎電気軌道は4日、新庁舎最寄りの停留所の名称を「市民会館」から「市役所」に変更した。


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