またここから海外へ 広島空港の国際線 約3年ぶりに再開 台北線が出発 旅行客増に期待

およそ3年ぶりに広島の空の玄関と海外がつながりました。広島空港の国際線が再開され、ロビーにも乗客の姿が戻りました。

長引くコロナ禍…。広島空港についに大きな変化が訪れました。

坂本可織 記者
「(4日)午後8時半過ぎです。およそ3年ぶりに国際便の飛行機が、ここ広島空港の滑走路に入ってきました」

広島空港の国際線が2年9か月ぶりに再開されました。4日は、28人の旅客を乗せて台湾の台北を出発したチャイナエアラインの飛行機が到着しました。

台湾から旅行
「宮島に行って鳥居を見たいです。わたしたちはこの場所が大好きです。わたしたちは特に広島が好きです。食べものもおいしいし、景色も美しい」

チャイナエアラインによりますと、去年10月に日本と台湾の水際対策が緩和されたことを受けて、再開への調整を進めていました。当面、広島ー台北便を週に4往復運航することにしています。

ロビーでは、空港や県の観光連盟の職員が、乗客に紅白のもみじまんじゅうなどが入った記念品を手渡して歓迎しました。

台湾旅行から帰ってきた人
「(台湾に)行って、帰りがちょうど4日に再開するというのがわかったので、それに合わせて計画した。広島も再開してくれたので、また(外国に)行きやすくなるのかなと思う」

5日朝は、台北への出発を前に、再開を記念したセレモニーが開かれ、湯崎知事や三原市の岡田市長などがお祝いを述べました。

三原市 岡田吉弘 市長
「台北便の再開、本当にうれしく思っています。地元の自治体としても海外から多くのみなさんが訪れていただくことにつながると本当に期待しています」

広島国際空港 中村康浩 社長
「これからもっともっとたくさんの人に来てもらえるよう、この広島空港を順次、使いやすい空港に改修していきます。県、地元の市町のみなさんと一緒に大勢の人に来ていただけるような仕組み・仕掛けをしていきたいと思います」

広島空港によりますと、ほかの国際線の再開のめどはまだ立っていないということですが、2050年度には、利用客をコロナ禍前の水準のほぼ2倍にあたる年間586万人を目標に取り組みを進めるということです。

国際線の再開という大きな転機を迎え、落ち込んだ利用客数をどこまで伸ばせるか…。

広島空港の新たな挑戦が始まりました。

© 株式会社中国放送