年末年始に食べた料理で20人が下痢、嘔吐…便からノロウイルス 福井県の高齢者施設内の飲食店で食中毒

ノロウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 福井県は1月5日、小浜市内の飲食店が調理、提供した料理を食べた同市の男女20人が下痢や嘔吐などの症状を訴え、食中毒と断定したと発表した。有症者4人と調理従事者2人の便からノロウイルスが検出された。

 県は食品衛生法に基づき、同店を5日から3日間の営業停止処分にした。

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 福井県医薬食品・衛生課によると3日午前10時ごろ、同店から料理を食べた10人が2日から症状を訴えていると県若狭健康福祉センターに連絡があった。

 同店は高齢者施設内にあり、昨年12月31日から1月2日にかけて施設入所者に出した料理や個人宅に配達した弁当を食べた計43人のうち、60~90代の男女計20人に症状があることが分かった。このうち女性2人が医療機関を受診し、1人は入院したが、ともに回復に向かっているという。

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