二十歳の“誓い” 長崎県内、5市2町で式典 自覚を胸に新たな一歩

笑顔で友人と記念撮影を楽しむ晴れ着姿の女性たち=長崎市尾上町、JR長崎駅西口駅前広場

 成人の日(9日)を前に、長崎市など県内5市2町で8日、20歳を祝う式典があった。成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が昨年4月に施行され、多くの市町が名称を「二十歳の集い」などに変更。一方、佐世保市や壱岐市はこれまで通り「成人式」として開いた。参加者は晴れやかな表情で、自覚を胸に新たな一歩を踏み出した。

 長崎市は尾上町の出島メッセ長崎で「二十歳のつどい」を開き、約1700人が出席した。スーツや振り袖で着飾った出席者が、友人らと人生の節目を祝った。新型コロナウイルス感染拡大対策で昨年に続き事前申込制とした。
 田上富久市長は「人生は既製品ではなく、つくりあげるもの。いろんなことに挑戦し、自分らしい道を見つけて」と激励。出席者を代表し、長崎大薬学部2年の冨永結さんが「これから出会う人やものから刺激を受け、一歩一歩成長していく。大人としての自覚と責任を果たし社会に貢献する」と誓いの言葉を述べた。
 会場の外でも、再会を喜ぶ笑顔の輪が幾重にもでき、記念写真に納まった。立命館アジア太平洋大国際経営学部で学ぶ山口勧太さんは「二十歳になり、親への『産み育ててくれてありがとう』という気持ちが大きくなった。うそをつかない正直で優しい大人になり、親孝行したい」と話した。
 対象者は2002年4月2日~03年4月1日までに生まれた3445人(男1703、女1742)。


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