寒さを利用して育てる冬の滋味「ちぢみほうれん草」の収穫作業が、栃木県内の生産農家で最盛期を迎えた。
凍結を避けようと葉が締まって肉厚なのが特徴。一般的なホウレンソウより、うまみや甘みが強いとされている。
JAおやまのちぢみほうれん草部に所属する野木町佐川野、農業舘野延男(たてののぶお)さん(68)は、約30アールの畑で露地栽培する。「成人の日」の9日も休むことなく、家族3人で丁寧に株を刈り取っていった。
舘野さんは「寒さに耐えておいしく育っている。この時季ならではの味を楽しんでほしい」と話した。
収穫作業は2月末まで続き、主に首都圏や宇都宮市の市場などに出荷される。