洋画、彫刻、書…多彩な美を堪能 岡山日展会秀作展が開幕

郷土作家による多彩な美の表現を楽しむ入場者

 国内最大の総合美術展・日展で活躍する県内作家が集う「第15回岡山日展会秀作展」(岡山日展会、山陽新聞社主催)が10日、岡山市北区天神町の県天神山文化プラザで始まった。初日から多くの美術ファンらが訪れ、日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の全5科による多彩な美の世界を堪能していた。

 日展入選経験者でつくる同会が隔年で開催。今回は176人が1点ずつ近作を披露している。

 会場には日本芸術院会員の彫刻家蛭田二郎さんの慈愛に満ちた母子像「永日抄」をはじめ、岡山日展会顧問の洋画家福島〓壽さんが老いを見つめた自画像、日本画家藤本理恵子さんの生命感あふれる動物画など、ベテランから中堅・若手までの意欲作がずらり。(〓は隆の生の上に一)

 岡山市北区の男性(80)は「どの作品も立派で感心した。特に東京・新橋の風景を描いた油絵は、迫力があり目を引いた」と話していた。

 15日まで。14日午前10時から出品作家のギャラリートークがある。

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