第101回全国高校サッカー選手権で岡山県勢初の優勝を飾った学芸館の選手らが決勝から一夜明けた10日、岡山市の同校に凱旋(がいせん)した。
午後2時半ごろ、選手を乗せたバスが学校の正門前に到着。優勝旗を手にした井上斗嵩(つかさ)主将を先頭に笑顔のイレブンが姿を現すと、出迎えた系列の学芸館清秀中サッカー部員ら約200人から盛大な拍手が送られた。
生徒代表から花束を受け取った高原良明監督は「大勢の仲間が会場に駆け付けてくれ、テレビの前でもたくさんの人が応援してくれたと聞いている。本当にありがとうございました」とお礼を述べ、井上主将は「多くの人に応援してもらったパワーのおかげで日本一を取ることできた」と感謝した。森健太郎校長は「一戦一戦強さを増していく姿は見ている人に感動を与えた」と快挙をたたえた。
2大会連続5度目出場の学芸館は3回戦で国学院久我山(東京A)を破り、初のベスト8に進出。準々決勝は佐野日大(栃木)、準決勝は神村学園(鹿児島)を連破し、決勝では木村匡吾選手の2得点の活躍などで東山(京都)を3―1で下した。6試合で計14得点の高い攻撃力を武器に、過去16強が最高だった大会でチームの歴史を大きく塗り替えた。