冬の長崎を彩る「長崎ランタンフェスティバル」が22日から2月5日までの15日間、長崎市中心部で3年ぶりに開かれる。新地町の湊公園に中国の七夕伝説をモチーフにしたメインオブジェ「牛郎織女(ぎゅうろうしょくじょ)」(高さ10メートル、幅4.5メートル)を設置。約1万5千個のランタンを飾り、恒例の皇帝パレードなども行われる。
実行委が10日、イベント概要を発表した。ランタンフェスティバルは、新地町の長崎新地中華街の人々が1987年に始めた「春節祭」に由来し、28回目。新型コロナ禍で2年連続で中止だった。今回、感染拡大防止策として、湊公園と中央公園(賑町)に例年設置していたステージを設けず、イートスペースとする。
メインオブジェは本来、2021年の干支(えと)「丑(うし)」にちなみ牛飼いが登場する七夕の伝説を基に制作していたが、中止となったため今年お披露目となった。
皇帝パレードは28日と2月4日。午後2時に中央公園を出発し、浜町の商店街などを通って湊公園まで練り歩く。28日の皇帝役は大石賢吾県知事(40)、皇后役は同市出身の女優、塩田みうさん(23)。2月4日の皇帝役は同市出身でボーカルグループ「DEEP」のYUICHIROさん(41)、皇后役は19年度ロマン長崎の岩本恵子さん(27)が務める。
29日と2月5日には市民約75人による「媽祖(まそ)行列」が行われる。
22日午後5時半から湊公園と中央公園で点灯式がある。期間中の点灯時間は午後5時~10時。