自由で伸び伸び 岡山市民美術展 力作96点 写真、絵画に書も公募

絵画の力作などが並ぶ岡山市民美術展

 写真や絵画といった市民の芸術活動の成果を紹介する「第11回岡山市民美術展」(市など主催)が11日、同市北区駅元町の岡山シティミュージアムで始まった。今回から書の作品も公募し、市内在住・在勤・在学の93人が写真47点、絵画48点、書1点を出展している。15日まで。

 稲刈りが進む真庭市落合地区の田んぼとヒガンバナ、そばを走る列車を1枚に収めた写真や、岡山城が後楽園の沢の池に映る光景を優しい色で描いた水彩画が並ぶ。唯一の書は西洋中世の写本の模写で、華やかな装飾が文字を彩る。

 写真、絵画は前回よりも出展数が各10点ほど増えており、主催者によると、新型コロナウイルスの影響で制限があった芸術活動が徐々に活発化していることがうかがえるという。

 夫婦で訪れた男性(66)=岡山市南区=は「枠にとらわれない自由で伸び伸びとした表現が多く、創作の楽しさも感じられる」と話した。

 午前10時~午後5時(最終日は同3時半)。入場無料。より幅広い分野の芸術に触れてもらおうと、今回は「文学創造都市岡山 イラストコンテスト」の入賞作品展や市有美術品展も同時開催している。

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