「えびすさーん」 豊漁、航海安全願いブリ放流 対馬・高浜漁港

「えびすさーん」と叫びながら、魚を海に放流する組合員=対馬市、高浜漁港

 長崎県対馬市美津島町の高浜漁港で10日、新春恒例の「十日恵比須祭り」があり、同町高浜漁協の組合員がブリの放流などを通して豊漁や航海安全を祈願した。
 同漁協の組合員は約200人。はえ縄漁を中心に、ブリやレンコダイなどを漁獲し、福岡や鹿児島の市場を通して国内外に出荷している。
 祭りには組合員ら約80人が参加。漁港近くの神社で神事をした後、組合員たちは1年間の豊漁を願い、「えびすさーん」と叫びながらブリやヒラスなどを放流した。植木忠勝組合長らによる餅まきもあった。
 植木組合長は「昨年は燃料代やエサ代の高騰などで厳しい年だったが、今年も皆で前向きに立ち向かっていきたい」と話した。


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