大会レガシー常設へ 国体・障スポの炬火台、県総合運動公園内に

常設される炬火台

 栃木県は12日までに、昨年10月の「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」で使用した炬火(きょか)台を、宇都宮市の県総合運動公園内に常設することを決めた。大会のレガシー(遺産)として、広く県民に親しんでもらう。本年度中に設置を完了させる予定という。

 設置場所は、両大会のメイン会場となったカンセキスタジアムとちぎ南側のアプローチデッキ入り口付近。「とちのきファミリーランド」に近接した場所で、人目に付きやすく、写真スポットにもなると見込んでいる。

 炬火台はイチゴをモチーフとしたデザインで、東日本大震災時に崩れた塀などの大谷石を再利用して制作した。サイズは高さ、幅ともに約1.6メートルで、重さは約1トンある。大会のシンボルの炬火を期間中、ともし続けた。

 設置工事は1カ月程度を要するとみており、1月中の着工を予定している。県競技式典課は「多くの方に見てもらい、今後のスポーツの振興などにつなげたい」としている。

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