学芸館高サッカー部に「栄誉賞」 人見絹枝顕彰、岡山市が臨時表彰

大森市長(右)から賞状を受け取る岡本副主将

 岡山市は13日、サッカーの第101回全国高校選手権で県勢初優勝を果たした学芸館高(東区西大寺上)の男子サッカー部に人見絹枝スポーツ顕彰の「スポーツ栄誉賞」を贈った。同賞は全国大会の優勝者らを対象としており、話題性などを踏まえて臨時で表彰した。

 9日の決勝で東山(京都)に3―1で快勝し、栄冠を手にしてから4日。サックスブルーのユニホームを身に着けたベンチ入りメンバー17人や高原良明監督らが市役所を訪れた。「優勝おめでとうございます!」と書かれた横断幕が掲げられ、大森雅夫市長をはじめ職員や市民ら100人以上が拍手で出迎えた。

 スポーツ栄誉賞の表彰式では、3年井上斗嵩(つかさ)主将(18)が「岡山の多くの方の応援のおかげで毎試合力を出し切ることができた」とあいさつ。市長は「皆さんは試合ごとに心身ともに強くなった。岡山の人たちは誇りに思っている」とたたえた。

 賞状を受け取った3年岡本温叶(はると)副主将(18)は「生まれ育った岡山に優勝を持ち帰れてうれしい。人生の大きな財産になる」と話した。

 スポーツ栄誉賞はこれまでに611人・157団体が受賞。毎年2月に表彰式を開いている。臨時表彰は2019年の渋野日向子選手(ゴルフ)、前田穂南選手(陸上)に続き3例目。

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