佐世保市、婚活システムを廃止 県事業の利用促す

 長崎県佐世保市は13日、婚活サポート推進事業のお見合いシステムを本年度限りで廃止する方針を明らかにした。登録者が男女200人規模にとどまり、出会いの機会が限定されるため、成果につながらないと判断した。今後は県事業の同様のシステムを市民に紹介し、婚活を支援する。市議会総務委員会協議会で説明した。
 市システムは2015年度に開始した。佐世保など2市3町に居住しているか勤務している人が対象。登録料は無料だが、登録者を閲覧するためには市内の「させぼ婚活サポートプラザ」へ出向く必要がある。市は登録者同士のお見合いを支援してきたが、これまでの婚姻数は14組と伸び悩んでいた。
 市によると、県は16年度にシステムを構築。登録料は1万円(2年間)。昨年12月末現在で2074人が登録している。オンライン上でも登録者の閲覧やお見合いができ、セミナーなども充実しているという。
 同協議会で市は、市システム登録者に対し、県システムの登録料を補助できないか検討していると説明。「県婚活事業との連携を強化する」として理解を求めた。


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