比嘉一貴は決勝圏内へ滑り込み 3年前の雪辱を果たし週末へ

2020年大会では5オーバーで予選落ち。比嘉一貴は通算2アンダーで通過を確実にした(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 2日目(13日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

日没順延となった第1ラウンドを後半17番のパーパットから再開した比嘉一貴は、続く第2ラウンドをカットライン上の通算1アンダー54位からスタート。4バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「69」とし、通算2アンダーの暫定58位で決勝ラウンド進出圏内に入った。

予選通過に向けて、前半からアクセルを踏んだ。出だしの10番で、残り95ydの2打目をピンに絡めてバーディを先行。「アイアンショットが気持ち悪かった」と振り返る中でのプレーだったが、12番、18番(パー5)といずれも3mのバーディパットを決めて通算4アンダーまでスコアを伸ばした。

耐えつつも浮上を続けていたが、後半は一転して失速する。「ティショットから当たらなかった」という3番では、2打目をグリーン左の池に入れてダブルボギー。「ごまかしながら、という感じだったんですけど、後半はそれが悪い方に出ましたね。でも、途中で何とか修正できたかな」。日本ツアーの賞金王をつかみ取った修正力を、今大会でも発揮した。

終盤で悔いを残したのは8番のセカンドショット。「133ydでPWと9番で迷ったんですけど、アゲンストの風も強かったし、届く番手でないと意味がない」と9番を選択。少し凹凸のあったライという不運もあり、「ちょっと引っ掛かりました」とグリーン左のバンカーに入れてボギーとした。それでも最終9番(パー5)をバーディで締めくくり、再びカットライン上に戻って予選ラウンドを終えた。

午前スタートの比嘉がホールアウトした時点で、通算2アンダーは決勝進出が危ぶまれる位置。「神に祈って待つしかない」と話していたが、第2ラウンドを終えられなかったのは1人だったため、予選通過は決定的となった。5オーバーで予選落ちした3年前から、はるかに成長した姿で迎える週末。「ちょっと力んでいた」という部分を見直して、一つでも上の順位を狙う。(ハワイ州ホノルル/石井操)

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