直垂姿で大人への一歩 長崎・諏訪神社で元服式

古式ゆかしく元服式に臨み、烏帽子を授かる石橋さん(左)、田崎さん(中央)=長崎市、諏訪神社

 長崎市上西山町の諏訪神社で14日、奈良時代の作法にのっとった元服式があった。20歳を迎えた2人が直垂(ひたたれ)に身を包み、大人への一歩を踏み出した。
 式に臨んだのは市内在住の石橋大さん(20)と田崎龍威さん(20)。菊池新名権禰宜(ごんねぎ)が烏帽子(えぼし)とお神酒、元服名を授け、「学業に励み、良い経験を積み、立派な成人として成長して」と言葉を贈った。
 元服名は日本人の心の持ち方を表す「浄明正直」から「明」を用い、石橋さんに戦国武将の榊原康政から字を取り「康明」、田崎さんは国学者の本居宣長から取り「宣明」と名付けた。
 石橋さんは「大人の自覚と親への感謝を持ち、けがなく過ごしたい」、田崎さんは「めったにない機会だった。学業を頑張りたい」と語った。

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