地元食材で創作レシピ 全国高校生料理コンで猶興館・三輪さん(3年)アイデア賞

全国高校生料理コンクールでアイデア賞を受賞した三輪さん=平戸市、猶興館高

 小麦粉と地域の食材を使った創作レシピを審査する第53回全国高校生料理コンクールで、県立猶興館高普通科3年、三輪華蓮さん(18)の「平戸ジューシー」がアイデア賞に選ばれた。入賞(佳作以上)13点のうち、九州・沖縄地区からの選出は三輪さんだけだった。
 全国高等学校家庭クラブ連盟主催、日清製粉グループ協賛。全国257校から6941点の応募があり、書類審査と審査員による試食などで評価。アイデア賞は上位から6番目に当たり、三輪さんら5点が選ばれた。
 三輪さんは日頃から、自宅の冷蔵庫にある食材で料理を作るのが楽しみ。同コンクールに合わせた家庭科の課題で、平戸特産のシイタケと川内かまぼこなどを使った小さなお好み焼きを考案した。見た目のかわいらしさと歯応えのある食感を出すため、お好み焼きをレンコンの薄切りで挟んだ。
 三輪さんは「すごく驚いた。平戸のシイタケもかまぼこも普段の料理に使うのですぐに思い付いた。ぽん酢で食べるとおいしい」と話した。自らも指導者奨励賞を受けた同校の中島陽子教諭は「コンクールは生徒の挑戦の機会と思い、毎年出品させているが、教え子の入賞は初めて。自分のことのようにうれしい」と三輪さんをたたえた。

平戸産のシイタケ、川内かまぼこなどを使った創作料理「平戸ジューシー」(猶興館高校提供)

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