「かながわ駅伝」丹沢湖周回で再出発 2月12日、3年ぶり開催 箱根駅伝経験チームのレースも

丹沢湖周辺の風景。右側の斜張橋は永歳橋

 市町村対抗の「かながわ駅伝」(神奈川県や神奈川陸上競技協会などでつくる実行委員会主催)が2月12日に丹沢湖を周回するコース(7区間、42.236キロ)で行われる。新型コロナウイルス禍で3年ぶりの開催。77回目となる伝統ある大会だが、丹沢湖周回コースでは初開催となる。中学生から社会人まで幅広い世代が郷土の誇りを懸けてたすきをつなぐ。今回は箱根駅伝に出場経験のある県内を拠点とする大学駅伝チームによるエキシビションレースも企画されるなど、盛り上げに余念がない。

 かながわ駅伝は戦後間もない1947年に始まった郡市対抗駅伝が前身。96年の第50回大会から現在の市町村対抗になった。

 初期を除いて2月の開催が定着。長い歴史の中で94、2008、14年の3大会は大雪で、21、22年はコロナ禍で中止となった。

 コースも変遷を重ねた。第19回までは川崎から湯河原まで県内を横断するコースで行われ、第20回から56回までは小田原から相模湖を駆け抜けた。

 03年の第57回以降は秦野から相模湖までの7区間で争ってきたが、コースとなる国道246号や412号の交通量増加でランナーの安全確保などが課題となっていた。

 そこで今回から、県実業団駅伝や県高校駅伝のコースとしても活用されたことのある丹沢湖周回コースに変更し、再スタートを切ることになった。

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