大学入学共通テストが終了 ひと山越え、受験生に安堵と悔しさ

数学①の試験を終え、帰路に就く受験生=15日午後0時40分、宇都宮大峰キャンパス

 大学入学共通テスト2日目の15日、栃木県内8大学9会場では理科と数学の試験が行われ、追試験を除く全日程が終了した。各会場で目立ったトラブルは確認されず、県内会場で受験者数が最多となる宇都宮大峰キャンパスでは、受験生が達成感や悔しさをにじませながら会場を後にする様子が見られた。

 県内の受験者数は、試験実施順に理科①2459人、数学①5920人、数学②5363人、理科②4159人。生徒らはマスク着用や手指消毒など新型コロナウイルス対策をして試験に臨んだ。

 宇都宮大で受けた宇都宮中央女子高3年小森夏海(こもりなつみ)さん(18)は「数学は難しかったが、初日の日本史に手応えがある」と笑顔を見せ、「来週の私大の入試も頑張りたい」と気を引き締めた。

 宇都宮短大付属高3年松本隆希(まつもとりゅうき)さん(17)は数学に苦戦したと言い「問題を解く時間配分がうまくいかなかった」と歯がゆさを吐露した。

 病気やけがなどを理由とした追試験は28、29の両日、県内では宇都宮大峰キャンパスで実施される。平均点などは大学入試センターが18日に中間発表し、2月6日に最終値を発表する。

数学①の試験を終え帰路に就く受験生=15日午後0時45分、宇都宮大峰キャンパス

© 株式会社下野新聞社