こしあんか、粒あんか…町長8人の言い争いで始まった甘党論争ついに決着 福井であんこ選手権

福井県内8町自慢のおはぎや大福などが並んだ「あんこ選手権」=1月15日、福井県福井市のアオッサ

 「こしあん」「粒あん」の人気投票イベント「貴方はどっち派?あんこ選手権」が1月15日、福井県福井市のアオッサで開かれた。来場者による投票の結果、こしあん634票、粒あん618票と、滑らかな食感が魅力のこしあん派に僅差で軍配が上がった。

 福井県内8町でつくる県町村会が町長8人の好みが真っ二つに分かれたあんこに着目し、北陸新幹線開業を見据えて福井の古里の味であるおはぎや餅を紹介するイベントとして企画した。結果は「こしあんか、粒あんか」の“論争”に新たな話題を提供する形となった。

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 会場には各町がブースを設け、地元で人気の和菓子店のおはぎや大福、草餅などがずらりと並んだ。多くの甘党たちが列をつくり、追加分を含め1500食が約1時間半で売り切れ、完売を残念がる家族連れの姿も見られた。

 来場者は投票を募るタッチパネル型の端末を前に「なかなか決めがたいけど、どちらかと言えば」などと熟慮し、好みのあんこを選んでいた。

 県町村会長の杉本博文池田町長は「わずかの差で『こしあん派』の勝ちとなったが、どちらも県民の誇りとするふるさとの味。予想を超える反響で、(売り切れで)ご迷惑をおかけした方には心からおわびする」とコメントした。

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