第28回全国都道府県対抗男子駅伝は22日、広島市の平和記念公園前発着コース（7区間48キロ）で行われる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催。中学から一般までのランナーで編成した都道府県代表47チームが古里のたすきをつなぐ。2020年の前回大会で22位の長崎は、地力のある一般勢を軸に2大会ぶりの入賞に照準を合わせる。
一般勢は元日の全日本実業団対抗駅伝（ニューイヤー駅伝）の上位常連で、今年も4位入賞した三菱重工から3人がエントリー。主将を務める経験豊富な的野、ニューイヤー駅伝でアンカーを任された吉田、成長著しい若手の吉岡がメンバー入りした。一般区間は3区（8.5キロ）と最長区間の最終7区（13キロ）。総距離の半分近くを占めているだけに、区間上位に絡む走りを見せて中高生に好影響を与えたい。
レース展開を左右しそうなのは1区（7キロ）、4区（5キロ）、5区（8.5キロ）の高校生区間で、川原、後田、牟田凜、牟田颯の4人が代表入りした。川原は年始の強化合宿のポイント練習で5000メートルを14分20秒で通過するなど仕上がり上々。後田は昨夏のU-20世界選手権日本代表で、昨年11月の県高校駅伝1区（10キロ）で区間賞を獲得している。牟田凜は夏場に伸び悩んだが、昨秋の栃木国体少年B3000メートルで9位に入り、そこから本来の走りを取り戻している。
中学生区間の2、6区（各3キロ）は内田、俵、黒岩が激しい競争を繰り広げている。3人とも夏の全国中学大会に出場しており、昨年12月の全国中学駅伝も出走した内田は「全国で結果が出せなかったので悔しさが残っている。個人的にもリベンジを果たしたい」と意気込んでいる。
チームの指揮を執るのは、長年コーチとして支えてきた入江監督。「挑戦を楽しむ姿勢を見せてほしい。勢いのある走りで入賞を狙いたい」と選手たちの奮起に期待を寄せている。
