「何も規制ない いっぱいのお客さんで」観光関係者も期待 早春の伊豆彩る「雛のつるし飾りまつり」開幕へ!2月には「河津桜まつり」

静岡県東伊豆町稲取の一大イベント「雛のつるし飾りまつり」が1月20日から開幕します。隣町の河津町では2月、早春の伊豆を代表する河津桜まつりが控えていて、観光関係者は「コロナ禍でも、心から楽しめる祭りにしたい」と期待を寄せています。

<神事の様子>

「雛の吊るし飾りまつりに大雨・大風など、もろもろの災いなく、あまたの客人がおせ、稲取温泉郷を賑わしめたまえ」

東伊豆町稲取では、1月20日から始まる「雛の吊るし飾りまつり」の成功を祈願し、関係者が神事を執り行いました。娘や孫の成長、無病息災を願い、江戸時代から続く「雛のつるし飾り」。例年、約10万人が東伊豆町を訪れるイベントですが、新型コロナの影響で2022年は3万8千人と大幅に観光客を減らしました。

<稲取温泉旅館協同組合 定居宏康組合長>

「ことしは何も規制がない。そして、全国(旅行)割り等がありますので、かなりのお客さんに来ていただけると期待しています」

ただ、新型コロナの第8波のさなかで迎えるだけに、感染対策は徹底しています。

<ミス雛のつるし飾り 佐野舞桜さん>

「雛の吊るし飾りには(人形に)いろいろな意味があるので、これはどんな意味があるのかと考えながら楽しんでいただきたいと思います」

鮮やかなピンクが特徴のカワヅザクラ。隣の河津町では、2月1日から伊豆半島を代表する「河津桜まつり」が開かれます。コロナ禍前は約90万人が訪れていましたが、2020年が約50万人、2022年は約30万人と、かつてのにぎわいは取り戻せていません(2021年は中止)。

<河津町観光協会 山田和子会長>

「去年30万人のご来場をいただきましたので、今年は旅行支援もありますので50万人くらいの方がお越しいただけるのではと思っています」

回復の兆しもみえる観光業界。観光協会によりますと、すでに2022年末に台湾の旅行会社から問い合わせがあり、約20件のツアーが決まっています。行動制限がない中で迎えるまつり、2023年は検温などの健康チェックブースは置かず、これまで制限していた夜桜のライトアップも祭り開始初日から実施します。

<河津町観光協会 山田和子会長>

「今年はもう、いっぱいのお客さんで、満開の下を以前のようにたくさんの方が歩いてくださるのではと思っています」

早春の伊豆を代表するつるし飾りまつりと桜まつり。今年こそ「心から楽しめる祭りにしたい」と観光関係者は望んでいます。

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